税理士報酬を安くするには相手の仕事量を減らすこと
税理士業界ってサービス業だなと利用していて思いますね。人件費が大半を占めるでしょうし、ソフトウェアとかクラウドとかで便利になったとはいえマンパワーに依存している業界です。
税理士業界の収益構造について担当の職員さんと話したのでそれについてまとめてみました。
税理士業はサービス業と同じ
税理士業界は物の売り買いをするビジネスをしているわけではないので、収益構造のほとんどが人件費です。
専門知識を持つ「ヒト」を動かすことで顧客から報酬をもらっています。
売上規模で報酬額が決まる
一般的な税理士報酬の決定方法としては、売上高によって報酬を決めるというものが多いです。
これは売り上げが上がれば、確認事項や責任が重くなるために作業量が増えるので、報酬が上がっていくという考え方が基本になっています。
しかし、IT技術の発展により作業が簡素化できるようになって、必ずしも売上と作業量が一致しなくなってきています。
作業量で報酬額が決まる
そこでもう一つ報酬基準としてあるのが作業量に応じた報酬基準です。厳密に作業をした分だけ報酬をもらうという考え方が基本になっています。これは人を動かした分だけ報酬をもらうということです。
格安税理士は作業量で価格を決めることが多いですね。
税理士側の作業量を減らせば費用は削れる
では税理士に依頼する内容としてどのような作業があるのでしょうか。訪問、記帳代行、給与計算などが日々の業務としてあります。これらを必要としないのであれば、削ればそれだけ報酬を下げることができるのです。
決算申告、確定申告、年末調整、消費税申告などが一年に一度の業務としてあります。これらの作業を見直して、作業量が少なくなればそれだけ報酬を減らすことができるでしょう。
交渉によって報酬額を下げることが可能な場合もあります。報酬の明細に作業項目を細かく書き出してもらうことで、必要のない作業を見直すのです。見積もりに入っているが必要としていない作業があるかもしれません。
いずれにしろ、相手も商売ですから値下げをするには何かしらの業務を減らさないといけません。
オプション料金の場合は注意
オプションで必要となる作業があった場合は注意が必要です。オプションをいくつも追加してしまうと、いつの間にか想定を超える報酬になってしまうことも考えられます。
特に格安税理士などで月額料金が安く設定されている場合は、何かお願いするたびに料金が増えていく契約形態の場合がありますから注意しましょう。
おわりに
税理士業界は人件費で稼いでる業界なので、人が動くことを減らすと報酬を減らすことができます。人が動かなくていいようにIT技術を駆使したリ、依頼する作業量を減らすなどの方策が税理士報酬の減額につながっていくのです。
税理士に何を求めているかで支払う料金は変わってきます。事務作業を丸投げしたいのか、アドバイスが欲しいのか、自分が求めることによって報酬が変わります。サービスはこのままだけど安くしたいというのでは、税理士自体を変えるくらいしないと難しいかもしれません。
⇒税理士に事務作業を丸投げするメリットとデメリット
⇒これだけは知っておこう!良い税理士の傾向と選び方
⇒格安税理士と契約するメリットと安さの理由
⇒税理士探しの救世主!?紹介会社を利用するメリットと注意点
⇒実際に利用したおすすめ税理士紹介サイト
関連ページ
- これだけは知っておこう!良い税理士の傾向と選び方
- 良い税理士って何だろうと考えてみると、人柄や態度、仕事の能力もそうですが、うわべの数字ではなく中長期的なアドバイスができるかどうかなのですよね。
- 税のことは税理士に?メリットとデメリットは?
- そもそも税理士に依頼するメリットって何でしょう?お金をかけてまで手に入るメリットって何でしょう?
- 格安税理士と契約するメリットと安さの理由
- 最近登場した格安税理士です。安くなるけれどその裏ってなんだろうと考えてみました。
- 格安税理士のデメリットを考える
- 格安税理士のデメリットを考えてみました。メリットとデメリットは表裏一体ですね。露骨なデメリットというよりも、値段相応だから妥協するという感じでしょうか。
- 税理士に依頼する時はどうやって選べばいい?予算は伝えるべき?
- なぜかわかりませんが税理士と契約するときに値段の話ってあまりできないのですよね。こっちが客なのになんとなく引け目を感じてしまいます。 でもしっかりと予算は伝えないと後々自分が苦しみますからね。
- 税理士に契約に必要な料金相場の目安とは
- 一番気になるのは顧問料の相場だと思います。税理士法の改正以来価格破壊が進んでいますが、現在時点の相場っていくらくらいなのでしょう。小規模事業を前提として考えてみました。
- 税理士の変更する際の無難な断り方や言い方
- 税理士変更をするということは断りの連絡をするということです。喧嘩別れならスッキリするかもしれませんが、そこまでではない場合どういう言葉で断ればいいのでしょうか。
- 知っておくべき4つのポイント!税理士を変更する最適なタイミング
- 税理士を変えるタイミングってどういうときなのか考えてみました。
- 税理士事務所と会計事務所の違いってなんだろう
- 同じ税理士でも事務所の名前が違うことって結構あります。税理士事務所と名乗っていたり、会計事務所と名乗っていたり、他にも名称を付けていたりと探すこっちとしては紛らわしいのですが、違いはあるのでしょうか。
- 税理士の平均年齢が高い理由
- 税理士って平均年齢が65歳くらいなのですが、いくら何でも業界年齢高すぎだと思っているのです。理由を調べてみると、試験に合格する以外にも税理士になる方法があるということがわかりました。
- 税理士変更の手順は結構シンプル!以外と揉めない
- 税理士を変えるときに何か複雑な手順が必要と心配する人もいると思いますが、思いのほか簡単でした。書類のやり取りをするくらいですし、税理士同士が直接会うこともありません。
- 税理士を変えるときに引継ぎってどうするのか
- 税理士を変更する際には引継ぎ作業というのが必要になります。税理士同士で引継ぎをするということはないのですが、旧税理士から回収しないといけない資料はありますよ。
- 税理士の料金が高いと感じたときの対処法。比較が大切
- 今の税理士の顧問料金が高いと思っている方。高いと思っている場合は取るべき対処方があるのです。
- 税理士に依頼できることって何だろう?
- 税理士にお願いするといっても具体的に何を依頼しているのか、分解して考えてみました。
- 税理士との契約で訪問回数は重要か?会社の状況で違ってくる
- 税理士と契約する内容の中に訪問回数があります。税理士が訪問するのか自分が訪問するのかもありますが、年間何回顔を合わせて話し合うかということです。
- 1年サイクルの中で税理士に依頼するタイミング
- 一年のサイクルの中にも税理士にお願いするタイミングがあります。
- 税理士の交代は事務所変更のタイミング?
- 税理士事務所の親玉である税理士が高齢により引退というのはよくある話です。誰かにバトンを渡すのですが、方針変更などがありトラブルも出がちなタイミングです。
- 担当者がコロコロ変わると信頼関係も変わってしまう
- 税理士事務所によっては人の入れ替わりが激しく、担当者がコロコロと変わることがあります。そんな事務所はどういう傾向があるのか考えてみました。
- 税理士に事務作業を丸投げするメリットとデメリット
- 税理士に自分のところの会計業務を丸投げすることができます。記帳代行ともいうのですが、規模が小さい会社ほど丸投げにメリットが大きかったりします。
- 税理士を変更したから税務調査が来るわけじゃない
- 税理士を変えるときに税務調査が来るのではと不安になる方がいたり、変更する際に税務調査が来るぞと煽ってくる税理士がいます。そんなわけないじゃん!
- 税理士探しに距離は重要か?近いとメリットがあるか?
- 税理士を探す際に自宅や会社から事務所が近いと便利だと思いますよね。近いと便利ですが、なかなか思うような税理士を探すことも難しかったりします。
- 税理士探しは知人の紹介がいい?注意点はある?
- 知人に税理士を紹介してもらうことがあると思います。知人の紹介ですから信用は出来るでしょうけれど、自分にあっているかどうかはわかりません。
- 税理士にも前職があるとその経験が生きてくる
- 税理士になるまえにどのような仕事をしているかで、税理士としての知識や経験の幅が増えてきます。
- 元銀行員の税理士だと融資や資金繰り、財務に強い
- 税理士も会計事務所に勤めていた人ばかりではありません。金融機関から転職して税理士に転身する人もいます。今回は元銀行員の税理士について考えてみました。
- 不動産や相続に強い税理士は元不動産業界出身者
- 不動産業界から会計業界に転職してくる方もいます。不動産に理解があるということは、業界以外にも相続や土地の評価にも強いということです。
- 元税務署職員の税理士は税務調査に強い?
- 元税務署職員の人が税理士になることも多いです。というか大半がそれらしいです。元々税務の職場にいたので税務調査の時に味方になってくれることが期待できますね。
- 大学院科目免除税理士にお願いする
- 税理士に合格してしまえば、税務の知識などで差がつくというのはほとんどありません。若くして税理士として活躍している人はそれだけ経験値が高いということです。
- 税理士試験5科目合格者はやっぱりすごい
- 税理士を選ぶ際にどうやって税理士になったかはそこまで重要じゃありませんが、試験をしっかり受けた人はやっぱりすごいです
- 税理士と公認会計士の違いってなんだ?
- 税理士と公認会計士って同じ会計業務だし似たような仕事をしていると思っていましたが、結構違う世界なんだなとわかりました。