天敵が味方になる頼もしさ!元税務署職員の税理士の魅力
評判の良い税理士と顧問契約を結びたい所ですが、全国で8万人近くいる税理士から、どのようにして判断すれば良いのでしょうか。
税理士は、こまめに訪問する人、経営セミナーを開いてくれる人、自らの人脈を利用してお客さんを紹介してくれる人等、帳簿記録の代行や税務書類作成以外の能力以外にも、各々に個性と強みを持っています。
その中でも重要視される要素が、税務署から税務調査に入られた時に、間に入ってどれだけ私達を守れるかという点です。
不安なのは税務調査
税務調査に入られた時、税務署は帳簿や請求書などを吟味して何か間違いがないかや売上を隠していないか、個人的な生活費を経費に入れていないかなどをチェックしてきます。
税務署も昔はどうかわかりませんが、今は紳士的で大人しい人が増えてきているようです。ただ、彼らも手ぶらでは帰れないようなので、何かしらの指摘をしてきます。
矛盾した話ですが、何も指摘事項が無いと調査が長引くこともあるくらいです。
早く調査を終わらせる為には、税務署が提案した修正案を受け入れつつも、少しでも税負担が軽くなるように、どれを認めてどれを認めないのかを正確に判断しなければなりません。
その税務調査の交渉役を担い、税務署の追及から助けてくれるのが税理士なのですが、税理士がどれだけ税務署との交渉をしてくれるのかはわかりません。
結果、税務署の言いなりになり、本来なら納める必要のない税金まで取られてしまうことになるかもしれません。
自分の意見を主張するために強硬な態度を取る事も必要なのですが、税務調査が長引くのもストレスなのでそのバランスが難しい時があります。
税務調査を知っている税理士
税務調査に非常に強い税理士もいます。その代表格が元税務署職員の肩書きを持った税理士です。
元税務署職員であれば、税務調査のノウハウやさじ加減を熟知しているので、交渉がとてもスムーズで心強いです。
例えば、経費として計上していたものが、個人的なものと事業的なもののグレーゾーンだったときに、その時の調査の状況や調査官の傾向からどのように交渉すれば調査が早く終わるのかを知っています。
経費の指摘ひとつでも、認めてしまった方が調査が早く終わるのか、戦った方がいいのかの判断が難しいのです。
元税務署職員であれば、税務調査の力の入れ具合が分かるので心強いです。
おわりに
署長・副署長クラスの国税局のOBになると、担当税務署に「なぜ税務調査に入る必要があるのか?」と、電話一本で圧力をかける事さえできるという都市伝説もあるくらいです。ホントかどうかはわかりませんが・・・
そんなことが本当にあったら許せないですけれどね!天下りと一緒じゃないか!
税務署職員は敵に回すととても厄介ですが、税理士として味方になると頼もしいですね。
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