税理士の平均年齢は高い!?その理由とは
税理士の平均年齢が何歳か知っていますか。実は65歳ぐらいが税理士の平均年齢なんです。
この平均年齢は、弁護士や医師と比べるとはるかに高い年齢になっています。なぜほかの職業と比べて平均年齢が大幅に高いのか、税理士の平均年齢が高くなる理由について見ていきましょう。
税理士資格を手に入れる方法に答えがあった
税理士になる過程というものが平均年齢には大きく関わってきます。
税理士というと弁護士などのように国家試験を受けて合格してなるものだと思っている方が大半でしょう。
これももちろん間違いではないのですが、国家試験を受けずに税理士になることもできるのです。
そのなかでも、税務署OBと呼ばれる国家試験を受けずに税理士になるケースが多く、これが税理士の平均年齢が跳ね上がっている一つの原因です。
税務署OBとはその名の通り、税務署などに一定期間勤めれば税理士になれるというシステムになっています。
例えば国税関係に23年以上関わっていれば、手続きを踏むことだけで税理士になれる資格が与えられるのです。多くの方は税務署を定年で辞めてから、または定年近くまで働いてからこの手続きを経て税理士になりますので、必然的に60歳以上で税理士になる方が増えます。そのため、平均年齢が上がってしまうと言えるでしょう。60歳65歳で新人税理士という方も決して珍しくはないのが、税理士業界なのです。
試験に合格して30代で税理士になる人の方が珍しい業界です。平均年齢が65歳と考えると30代で税理士になると30年近く新人扱いされるという歪な業界なのです。
生涯現役になれる
税理士には定年がない、というのも大きな理由でしょう。他の国家資格が必要な職業、たとえば弁護士や医師にも定年という概念は存在しませんから、同じく平均年齢が高くなってもいいようなものですが、なぜ税理士だけが高くなるのか。
それは、税理士が継続的な仕事を依頼されることが多いからです。ひとつの企業の顧問税理士などを依頼されれば、そのほかに新しい顧客と繋がる必要がなく、安定的に仕事や報酬を得ることができます。
ですので、比較的年代が高くても引退せずにやっていけるということになるのです。
弁護士や医師は、その都度新しい案件や患者に向き合わなければいけませんから、年齢が高くなるとご自分の限界を感じて引退されるケースが多いようです。
年齢だけで判断するものではないけれど
このような理由により、税理士業界の平均年齢は高くなっています。
しかし、年齢が低いから良い、年齢が高いから悪いというわけではありません。年齢に関係なく、しっかりした仕事が出来ていれば問題はないはずです。
税理士という肩書きだけで、仕事は事務員任せなどでは困りますが、お年を召してもバリバリ働いている方はいますので、年齢で判断しないようにしましょう。
ただ、自分と年齢が近いくらいでないと話もかみ合わないし、何かと口出しされるのも嫌なので年齢も税理士選択の基準にはなると思います。
⇒元税務署職員の税理士は税務調査に強い?
⇒私が税理士を変えた理由とその方法
関連ページ
- これだけは知っておこう!良い税理士の傾向と選び方
- 良い税理士って何だろうと考えてみると、人柄や態度、仕事の能力もそうですが、うわべの数字ではなく中長期的なアドバイスができるかどうかなのですよね。
- 税のことは税理士に?メリットとデメリットは?
- そもそも税理士に依頼するメリットって何でしょう?お金をかけてまで手に入るメリットって何でしょう?
- 格安税理士と契約するメリットと安さの理由
- 最近登場した格安税理士です。安くなるけれどその裏ってなんだろうと考えてみました。
- 格安税理士のデメリットを考える
- 格安税理士のデメリットを考えてみました。メリットとデメリットは表裏一体ですね。露骨なデメリットというよりも、値段相応だから妥協するという感じでしょうか。
- 税理士に依頼する時はどうやって選べばいい?予算は伝えるべき?
- なぜかわかりませんが税理士と契約するときに値段の話ってあまりできないのですよね。こっちが客なのになんとなく引け目を感じてしまいます。 でもしっかりと予算は伝えないと後々自分が苦しみますからね。
- 税理士に契約に必要な料金相場の目安とは
- 一番気になるのは顧問料の相場だと思います。税理士法の改正以来価格破壊が進んでいますが、現在時点の相場っていくらくらいなのでしょう。小規模事業を前提として考えてみました。
- 税理士の変更する際の無難な断り方や言い方
- 税理士変更をするということは断りの連絡をするということです。喧嘩別れならスッキリするかもしれませんが、そこまでではない場合どういう言葉で断ればいいのでしょうか。
- 知っておくべき4つのポイント!税理士を変更する最適なタイミング
- 税理士を変えるタイミングってどういうときなのか考えてみました。
- 税理士事務所と会計事務所の違いってなんだろう
- 同じ税理士でも事務所の名前が違うことって結構あります。税理士事務所と名乗っていたり、会計事務所と名乗っていたり、他にも名称を付けていたりと探すこっちとしては紛らわしいのですが、違いはあるのでしょうか。
- 税理士変更の手順は結構シンプル!以外と揉めない
- 税理士を変えるときに何か複雑な手順が必要と心配する人もいると思いますが、思いのほか簡単でした。書類のやり取りをするくらいですし、税理士同士が直接会うこともありません。
- 税理士を変えるときに引継ぎってどうするのか
- 税理士を変更する際には引継ぎ作業というのが必要になります。税理士同士で引継ぎをするということはないのですが、旧税理士から回収しないといけない資料はありますよ。
- 税理士の料金が高いと感じたときの対処法。比較が大切
- 今の税理士の顧問料金が高いと思っている方。高いと思っている場合は取るべき対処方があるのです。
- 税理士に依頼できることって何だろう?
- 税理士にお願いするといっても具体的に何を依頼しているのか、分解して考えてみました。
- 税理士との契約で訪問回数は重要か?会社の状況で違ってくる
- 税理士と契約する内容の中に訪問回数があります。税理士が訪問するのか自分が訪問するのかもありますが、年間何回顔を合わせて話し合うかということです。
- 1年サイクルの中で税理士に依頼するタイミング
- 一年のサイクルの中にも税理士にお願いするタイミングがあります。
- 税理士の交代は事務所変更のタイミング?
- 税理士事務所の親玉である税理士が高齢により引退というのはよくある話です。誰かにバトンを渡すのですが、方針変更などがありトラブルも出がちなタイミングです。
- 担当者がコロコロ変わると信頼関係も変わってしまう
- 税理士事務所によっては人の入れ替わりが激しく、担当者がコロコロと変わることがあります。そんな事務所はどういう傾向があるのか考えてみました。
- 税理士に事務作業を丸投げするメリットとデメリット
- 税理士に自分のところの会計業務を丸投げすることができます。記帳代行ともいうのですが、規模が小さい会社ほど丸投げにメリットが大きかったりします。
- 税理士を変更したから税務調査が来るわけじゃない
- 税理士を変えるときに税務調査が来るのではと不安になる方がいたり、変更する際に税務調査が来るぞと煽ってくる税理士がいます。そんなわけないじゃん!
- 税理士探しに距離は重要か?近いとメリットがあるか?
- 税理士を探す際に自宅や会社から事務所が近いと便利だと思いますよね。近いと便利ですが、なかなか思うような税理士を探すことも難しかったりします。
- 税理士探しは知人の紹介がいい?注意点はある?
- 知人に税理士を紹介してもらうことがあると思います。知人の紹介ですから信用は出来るでしょうけれど、自分にあっているかどうかはわかりません。
- 税理士にも前職があるとその経験が生きてくる
- 税理士になるまえにどのような仕事をしているかで、税理士としての知識や経験の幅が増えてきます。
- 元銀行員の税理士だと融資や資金繰り、財務に強い
- 税理士も会計事務所に勤めていた人ばかりではありません。金融機関から転職して税理士に転身する人もいます。今回は元銀行員の税理士について考えてみました。
- 不動産や相続に強い税理士は元不動産業界出身者
- 不動産業界から会計業界に転職してくる方もいます。不動産に理解があるということは、業界以外にも相続や土地の評価にも強いということです。
- 元税務署職員の税理士は税務調査に強い?
- 元税務署職員の人が税理士になることも多いです。というか大半がそれらしいです。元々税務の職場にいたので税務調査の時に味方になってくれることが期待できますね。
- 大学院科目免除税理士にお願いする
- 税理士に合格してしまえば、税務の知識などで差がつくというのはほとんどありません。若くして税理士として活躍している人はそれだけ経験値が高いということです。
- 税理士試験5科目合格者はやっぱりすごい
- 税理士を選ぶ際にどうやって税理士になったかはそこまで重要じゃありませんが、試験をしっかり受けた人はやっぱりすごいです
- 税理士と公認会計士の違いってなんだ?
- 税理士と公認会計士って同じ会計業務だし似たような仕事をしていると思っていましたが、結構違う世界なんだなとわかりました。
- 人件費が多い税理士業界の収益構造!削れば報酬は少なくなる!
- 税理士業界は人件費が大半なので、税理士側の事務量が少なければその分支払う報酬も少なくすることができます。