意外に重要?税理士を探す時の距離を重視するメリット
税に関する専門家でもある税理士は、一般の人の各種税金の支払い手続きの相談以外にも、個別に起業と契約を行なって経営についてのアドバイスや会計処理といった業務も行なっています。
とはいえ、一口に税理士といっても日本全国津々浦々に存在し、それぞれに個性があるため経営者の中には税理士選びで頭を悩ませてしまう人も少なくありません。
税理士選びで重要となるポイントの一つに自身の会社との距離があって、この距離の近さは得られるメリットが多い反面、デメリットもあるので注意が必要です。
税理士事務所が近いメリット
交通費で価格交渉ができる
まず考えられるメリットの一つが費用の負担の削減になります。契約内容は税理士によって異なりますが、移動に掛かる交通費を会社側が負担するというケースは珍しくありません。
交通費という直接的な名前でなくても、月額の顧問料に交通費が含まれていることになります。全国どこでも同じ料金だと税理士側の負担が大きくなってしまいますからね。
税理士事務所との距離が遠ければ当然交通費も増えてしまいます。しかし、極端な例として徒歩でも行けるほどの近い距離であればこれらの出費を最小限に抑えることが可能です。
特に顧問契約の中に毎月の会社訪問が含まれている場合は、交通費の有無は大きなポイントになります。ここで価格交渉してみると、多少ではありますが融通が利くかもしれません。
近いということは自分が事務所に行くこともできます。訪問してもらうのではなく自分が行くことで顧問料の交渉ができるかもしれません。
アポイントの手間が少ない
これは税理士に限ったことではありませんが、書類の受け渡しや確認事項などでちょっとだけ会うということがあります。
近ければこの手の事務手続きも外出のついでに寄る形で済ますことができます。
書類であれば郵送することができますが、遠い場所にいるとそのためだけにアポイントを取って時間を作ってもらうことにもなりかねないため、この点は双方にとってのメリットになるのです。
地域密着税理士
そのほかにも、経営における密な情報収集ができる点もメリットと言えます。
会社との距離が近いということは地元の税理士ということです。その地域の助成金制度などの情報について聞くこともできる上に、近場の取引相手の紹介も期待することが可能です。
近い税理士を探すのは大変
税理士を探すこと自体は難しくないのですが、自宅や会社から近くて納得できるサービスを提供してくれる税理士を探すというのはハードルが高いです。
会社側にとって、自分の経営にマッチングした税理士と顧問契約することがベストとはいえ、冒頭でも説明したように税理士は一人ひとり得意としている専門分野が違います。
近くで自分の希望する税理士を見つけたいというのは全ての経営者の共通する思いですが、現実的に簡単なことではなく探すのに時間が掛かってしまうことは否めません。
おわりに
税理士の選び方として距離はメリットを得る上でポイントにはなります。しかし、固執しすぎると選択肢を狭めることになってしまうので、あくまで選択の一つ程度に考えることが望ましいと言えます。
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